今日は、
かなりやさん、20代、女性、接客業の方からの投稿だガー
私は20代の女性です。
私は長年犬を飼っていました。数年前に、その犬が亡くなってからは、ずっとペットを飼うことなく過ごしています。
生き物と暮らしていた時間が長すぎて、その犬がいなくなった今、次にまたいなくなってしまうのが怖くて、なかなか次に踏み出すことができていません。
愛犬は庭で遊ぶのが好きで、よく庭で遊びながら、家族のいる部屋の中を窓から覗いてきて、私たちが近づくと嬉しそうに尻尾を振って甘えてきました。
頭を撫でると嬉しそうにして、満足するとまた遊びにいき、そしてまた構って欲しくなると家族に声をかけて…という子でした。
その庭は現在、近所の猫たちの通り道になっています。愛犬がいなくなったからです。
庭を通り抜けていく猫たちには、近寄ることはおろか、私の足音がなるとすぐに逃げ出してしまい、なんとなく寂しさを感じていますが、庭に生き物がいるというのはなんだか愛犬がいた時のことを思い出して、少しだけ嬉しかったりします。
そんな様子で過ごしていた、つい先日のこと。
私がいつものように、庭に面したいつも愛犬がのぞいていた窓のそばに座っていたら、なんとなく視線を感じました。
そこに目をやると、なんと1匹の猫が。
ただ覗いていただけなのかな?と思い、声をかけてみたのですが、逃げません。近づいても逃げないのです。なんなら甘えた声で鳴いてきました。
「まさか」と思い、手を差し出すと、甘えてすり寄ってきました。その姿は、かつての愛犬の姿を思い出させるものでした。
その後も時たまうちに来ますが、その度に同じように鳴いて、頭を撫でると満足したかのように帰っていきます。
このなつき方も、毛並みの綺麗なところも、エサを催促してこないところも、きっとどこかの家で飼われている猫だと思いますが、なんとなく愛犬の生まれ変わりが遊びに来たのかな、なんて思ってしまい、ぽろっと涙がこぼれました。
この猫ちゃんが来るようになってから、生き物と暮らす温かみを思い出すようになりました。
「そろそろ遊びに来る頃かな」と思いながら、日々過ごしています。