今日は、
まるさん、32歳、女性、専業主婦方からの投稿だガー
私は3歳の息子と、同い年の夫の3人で生活しています。
明日は日曜日。夫はお休みの日でした。
3人でディズニーランドに行こうと、2ヶ月前から約束していました。
それなのに、帰宅した夫から信じられない一言が。
「明日、仕事になったわ。」
仕事なら仕方ないです。でも、もう少し言い方がありますよね。
私も息子も、楽しみにしていたんです。
息子はずっとミッキーの絵を描いて、みんなでご飯を食べている顔を描いて見せてくれて、どれだけ楽しみにしていたのか知っているからこそ、吐き捨てるような夫の一言が許せませんでした。
いつもなら「そっか」で済ませるのに、この時ばかりは怒りが抑えきれず、眠っている息子への配慮も忘れて怒鳴っていました。
夫は何も言わずに、俯(うつむ)いていました。
何も言わないことが逃げているように思えて、そしてまた、怒りをぶつける私が馬鹿にされているような気持ちになり、苛立ちはますます高まりました。
翌日。
夫はいつもより早く、言葉少なに出かけていきました。
私は何事もなかったように、息子に声をかけ、出かけようとしました。すると息子は私の手をぎゅっと握りしめて、ニッコリ笑ったのでした。
私は、崩れ落ちるように泣きながら、息子を抱きしめました。
小さな息子のあたたかな手が、背中に届かないのに、脇の辺りをそっと撫でてくれています。温かくて、とても小さいのに力強い手のぬくもりでした。
私は、息子を蔑(ないがし)ろにされたと夫に腹を立てていたはずなのに。本当は「自分が大切にされていない」と感じて怒っていたのかもしれません。
ひどい母親です。いい母親のふりをして、息子の傘を着て、怒りをぶちまけていたのです。
でも息子の手のぬくもりは、そんな愚かな母の全てを洗い流してくれるようでした。
ひとしきり泣いた後、私たちは2人で遊びに出かけました。
息子はことあるごとに夫の話をしました。
「パパにも見せたかった」
「パパにも食べさせたかった」
帰り際は、自分とパパのお土産を両手に抱えて、帰途に着きました。
帰りの遅いパパへのお土産は、パパの枕元にそっと置かれました。まだ平仮名しか書けない息子からのお手紙を添えて。
夫は、帰ってその手紙を見ると、静かに泣いていました。
私はその背中を見てハッとしました。
約束を果たせなかったこと、夫は心苦しく感じていたんだ。なんとも思っていない訳がない。申し訳ない思いで言葉が出なかったんだ。
そう。この人は無口で不器用な人だった。そして私はそんなところが好きで結婚したんじゃないか。
「今度は一緒に行こうね。」
私の言葉に、夫は黙ってうなづきました。
「ごめんね」は言えませんでした。
でも。息子のおかげで私たち夫婦は、また一歩、夫婦として、また家族としてのキズナを深めたのでした。
あの温かな小さなお手手が、いつか私たちの元を離れていく日まで。
あの子のくれた愛情をしっかり返して、一緒に笑って生きていきたいと思いました。