嫁のトラ子
今日は、
ヒツジさん、30代、女性、専業主婦の方からの投稿だガー
夫のタヌ吉
今日もホッコリしてほしいポン
私は30代の主婦です。
これは今年の春、わたしが体験した話です。
遡（さかのぼ）ること数ヶ月前、妊娠後期のわたしのお腹は、靴下を履くのでさえ大変なほど大きくなっていました。
通っていた産婦人科は電車で10分程の距離。
コロナの影響もあり、外出も極力控えていたのですが、健診の日にはどうしても電車を利用しなければなりません。
その日は朝一番の時間しか予約が取れず、人もまあまあ多い車内でした。
乗車列の最後の方に並び、邪魔にならないよう端っこに立っていると、少し強面（こわもて）の大学生くらいの男の子に話しかけられました。
「良かったら…」と、せっかく座れた席を譲ろうと、わざわざ声を掛けてくれたのです。
10分程の距離なので申し訳なかったのですが、「ありがとうございます。すごく助かります。」と、有り難く厚意を受けることにしました。
わたしが降りる際にまだその男の子は乗っていたので、「本当にありがとうございました。」とお礼を伝えたら、少し照れたように会釈（えしゃく）しながら、小さい声で「お気を付けて…」と返してくれました。
電車内で席を譲るって、なかなか勇気がいる行為だと思います。
コロナ禍で人との距離感も難しい中、思い切って声を掛けてくれたその男の子は、本当にカッコ良かったですし、その優しさにすごくホッコリした日になりました。
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